HOW TO MAKE PRINT PDF
お使いのソフトから、
印刷用PDFを作る
Word・Canva・Illustrator・Photoshop の 4 つについて、作り始めの設定から PDF の書き出しまでをまとめました。お使いのソフトのタブだけお読みいただければ大丈夫です。
どのソフトでも共通の3つ
ソフトが違っても、印刷会社が受け取るデータに求めることは同じです。まずここだけ押さえてください。
解像度は原寸で 350dpi
色は最終的に CMYK
サイズと塗り足しの決め方
いちばん多いご相談が「結局どのサイズで作ればいいのか」です。図で一度つかんでしまえば、あとはどのソフトでも同じ考え方で通せます。
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塗り足しライン
背景や写真はここまで伸ばします(外側 3mm)。断裁で切り落とされる “のりしろ” です。 - 2
仕上がり線
ここで切られます。=完成品のサイズ。 - 3
安全マージン
文字やロゴはこの内側へ(さらに内 3mm)。端に寄せると切れる恐れがあります。
塗り足しが無いと、どうなるか
断裁位置が少しずれても、色は端まで届きます。
ずれた側に、紙の白が細く残ってしまいます。
断裁は 1mm 前後ずれます。塗り足しはそのズレを吸収するための “のりしろ” です。逆に、文字やロゴを仕上がり線ギリギリに置くと、ずれた側で切れてしまいます。だから内側にも 3mm の余裕(安全マージン)を取ります。
判型別・データサイズ早見表
| 判型 | 仕上がりサイズ | データサイズ(塗り足し込み) |
|---|---|---|
| A3 | 297 × 420 mm | 303 × 426 mm |
| A4 | 210 × 297 mm | 216 × 303 mm |
| A5 | 148 × 210 mm | 154 × 216 mm |
| A6 | 105 × 148 mm | 111 × 154 mm |
| B4 | 257 × 364 mm | 263 × 370 mm |
| B5 | 182 × 257 mm | 188 × 263 mm |
| B6 | 128 × 182 mm | 134 × 188 mm |
| はがき | 100 × 148 mm | 106 × 154 mm |
| 名刺 | 91 × 55 mm | 97 × 61 mm |
| ショップカード | 86 × 54 mm | 92 × 60 mm |
封筒や折りものは形が変わるため、テンプレートのご利用をおすすめします。冊子の表紙は背幅のぶんだけ横に伸びるので、背幅計算ツールをお使いください。
紙の厚み(○○kg)の読み方
商品ページに出てくる「135kg」のような数字は 連量といいます。紙を 1,000 枚重ねたときの重さのことで、数字が大きいほど厚い紙です。1 枚の重さではありません。
- 上質紙 70kg コピー用紙とほぼ同じ。冊子の本文向き
- コート 90kg チラシの標準。手に取るとしなやか
- コート 110kg しっかりした一枚もの。二つ折りにも
- マットコート 135kg ポスター・厚めのチラシの標準
- 上質紙 180kg ポストカード・名刺の下限あたり
- 北雪 225kg 名刺・ショップカード。しっかり硬い
※ 棒の高さは連量に比例させた相対的な目安です。実際の紙厚(mm)とは異なります。
お使いのソフトを選んでください
Word
対応Word はトンボ(断裁位置の目印)を付けられません。そのため「用紙サイズを最初から塗り足し込みにしておく」のが唯一の方法です。ここを決めてから作り始めてください。あとから直すとレイアウトが全部ずれます。
作り始める
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用紙サイズを「仕上がり+6mm」にする
レイアウト → サイズ → その他の用紙サイズ で、幅と高さに仕上がりサイズ+6mm を入れます(上下左右3mm ずつなので合計6mm)。A4 チラシなら 幅 216mm × 高さ 303mm。
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余白を 0mm にする
レイアウト → 余白 → ユーザー設定の余白 で上下左右を 0mm に。「余白が印刷可能な範囲外」と警告が出たら「無視」を選びます。画面用のデータなので、プリンタの制約に合わせる必要はありません。
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背景・写真は用紙の端まで伸ばす
端で止めると、そこが塗り足しの内側になってしまいます。文字やロゴは逆に、用紙の端から 6mm 以上内側(=仕上がり線からさらに3mm内側)に置いてください。
作業中に気をつけること
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画像を圧縮しない設定にする(いちばん効きます)
Word は既定で画像を圧縮します。これが「PDF にしたら写真がぼやけた」の最大の原因です。
Windows: ファイル → オプション → 詳細設定 →「イメージのサイズと画質」→「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェック
Mac: Word メニュー → 設定 → 出力と共有「保存」→ 同じ項目にチェック -
フォントは書き出したあとに必ず目で確認
特殊なフォントは PDF に埋め込まれず、別の書体に置き換わることがあります。書き出した PDF を開いて、文字化けや行の折り返しが変わっていないかを確認してください。
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PowerPoint も考え方は同じ
サイズ設定は デザイン → スライドのサイズ → ユーザー設定のスライドのサイズ、画像圧縮の解除と PDF 書き出しは Word と同じ手順です。
PDFに書き出す
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PDF として保存する
ファイル → 名前を付けて保存 で、ファイルの種類に PDF を選びます。Mac は「ファイル形式」で PDF を選択します。
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「最適化」は必ず “標準” を選ぶ
「最小サイズ(オンライン発行)」を選ぶと画像が大きく圧縮され、印刷では粗く出ます。標準(オンライン発行および印刷)を選んでください。Mac 版では「電子出版とプリント」が同じ意味です。
こちらを選ぶ
画像が粗くなる
Word の設定まとめ
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| 用紙サイズ | 仕上がり+6mm(A4なら216×303mm) |
| 余白 | 上下左右 0mm(警告は「無視」) |
| 画像の圧縮 | しない(オプション → 詳細設定) |
| ファイルの種類 | |
| 最適化 | 標準(オンライン発行および印刷) |
| 色 | RGB のままで可(当社で CMYK 変換) |
Canva
対応無料プランのままご入稿いただけます。CMYK 変換は当社で行いますので、有料プランに切り替える必要はありません。当社のテンプレートを使う場合はサイズ設定が済んでいるので、書き出しの設定だけ合わせてください。
作り始める
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カスタムサイズで「仕上がり+6mm」
ホーム画面の「カスタムサイズ」で、仕上がりサイズ+6mm を mm 単位で指定します。A4 チラシなら 216 × 303mm。当社テンプレートから始める場合はこの手順は不要です。
作業中に気をつけること
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無料素材のライセンスを確認する
Canva の素材には、商用印刷に使えないものが含まれる場合があります。配布・販売する印刷物にお使いの際はライセンス表示をご確認ください。
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フォントの文字化けは心配ありません
Canva は書き出し時に文字を画像化するため、Word のような書体の置き換わりは起きません。
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書き出した PDF が一回り大きくても正常です
「トリムマークと塗り足し」を ON にすると、Canva がキャンバスの外側に余白とトンボを足すため、PDF は指定したサイズより一回り大きくなります(216×303mm のキャンバスなら約 222×309mm)。これで正常です。そのままご入稿ください。仕上がりサイズへの断裁は当社で行います。
PDFに書き出す
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「共有」→「ダウンロード」
編集画面の右上にある「共有」ボタンから「ダウンロード」を選びます。
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ファイルの種類を「PDF(印刷)」にする
初期値は PNG です。必ず PDF(印刷) を選んでください。「PDF(標準)」は約 150dpi しかなく、印刷すると粗く仕上がります。
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チェックボックスとカラーを合わせる
トリムマークと塗り足しを ON、PDFのフラット化を ON、メモを含むは OFF。カラープロファイルは無料プランなら RGB のままで結構です。
必須
推奨
OFF のまま
Canva の設定まとめ
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| デザインサイズ | 仕上がり+6mm(テンプレート利用時は設定済み) |
| ファイルの種類 | PDF(印刷) |
| トリムマークと塗り足し | ON(必須) |
| PDFのフラット化 | ON(推奨) |
| メモを含む | OFF |
| カラープロファイル | RGB のままで可(CMYK は有料プラン限定) |
Illustrator
推奨印刷用データを作るのに最も向いています。トンボと塗り足しをデータ側で正確に持てるため、仕上がりのズレがいちばん小さくなります。
作り始める
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新規ドキュメントの設定
カラーモードを CMYK、ラスタライズ効果を 高解像度(300ppi) に。アートボードは仕上がりサイズで作り、裁ち落としに上下左右 3mm を入れます。
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背景は裁ち落とし線まで伸ばす
アートボードの外側に引かれる赤い線が裁ち落とし(塗り足し)です。背景や写真はそこまで届かせ、文字やロゴはアートボードの内側 3mm より内に置きます。
作業中に気をつけること
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文字をアウトライン化する
書式 → アウトラインを作成。フォント環境の違いによる文字化けを根本から無くせます。作業用に元データを別名で残しておくと後の修正が楽です。
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配置画像を埋め込む
リンクパネルで「画像を埋め込み」。リンクのままだと画像が欠落し、その部分が印刷されません。
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オーバープリントと特色を確認する
白いオブジェクトにオーバープリントが設定されていると、印刷時に消えます(属性パネルで確認)。特色(スポットカラー)はプロセスカラー(CMYK)に変換してください。
PDFに書き出す
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Adobe PDF として別名保存
ファイル → 別名で保存 で、ファイル形式に Adobe PDF を選びます。
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プリセットは「PDF/X-1a:2001」
印刷入稿の標準です。透明効果とカラーが確実に処理されます。
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裁ち落としを書き出しに含める
左の「トンボと裁ち落とし」を開き、「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」にチェックを入れます。ここを忘れると塗り足しの無い PDF になります。
天地左右 3mm
Illustrator の設定まとめ
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| カラーモード | CMYK |
| アートボード | 仕上がりサイズ |
| 裁ち落とし | 上下左右 3mm |
| 文字 | アウトライン化 |
| 配置画像 | 埋め込み |
| PDFプリセット | PDF/X-1a:2001 |
| トンボと裁ち落とし | ドキュメントの裁ち落とし設定を使用 |
Photoshop
対応Photoshop も トンボを付けられません。Word と同じで、最初のドキュメント設定がすべてです。解像度とカラーモードは後から適切に上げ直すことができないため、作り始める前に必ず決めてください。
作り始める
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新規ドキュメントを「仕上がり+6mm / 350ppi / CMYK」で作る
幅・高さに仕上がりサイズ+6mm、解像度に 350 ピクセル/インチ、カラーモードに CMYK カラー を指定します。単位を「ピクセル」ではなく ミリメートル に切り替えてから入力してください。
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仕上がり線をガイドで引いておく
表示 → 新規ガイド で四辺から 3mm の位置にガイドを引くと、そこが仕上がり線です。文字やロゴはさらに 3mm 内側に収めます。ガイドは印刷されません。
作業中に気をつけること
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解像度は後から上げられません
画像解像度で数値を大きくしても、無かった情報は増えません(引き伸ばしてぼやけるだけです)。素材は最初から原寸 350dpi 相当のものを用意してください。
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文字は内容を確定してから
テキストレイヤーは統合すると編集できなくなります。誤字の確認を済ませてから次に進んでください。作業用の .psd は別名で残しておくと安心です。
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保存前にレイヤーを統合する
イメージ → 画像を統合。ファイルが軽くなり、意図しない透明部分や非表示レイヤーの混入も防げます。
PDFに書き出す
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Photoshop PDF として別名保存
ファイル → 別名で保存 で、フォーマットに Photoshop PDF を選びます。
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プリセットは「プレス品質」
Adobe PDF プリセットで プレス品質(または PDF/X-1a:2001)を選びます。「最小ファイルサイズ」は画像が大きく圧縮されるため使わないでください。
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「Photoshop 編集機能を保持」のチェックを外す
レイヤー情報を PDF に埋め込む設定です。入稿には不要で、ファイルが無駄に重くなります。
チェックを外す
Photoshop の設定まとめ
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| ドキュメントサイズ | 仕上がり+6mm(A4なら216×303mm) |
| 解像度 | 350 ピクセル/インチ |
| カラーモード | CMYK カラー |
| レイヤー | 保存前に統合 |
| フォーマット | Photoshop PDF |
| PDFプリセット | プレス品質 / PDF/X-1a:2001 |
| Photoshop 編集機能を保持 | チェックを外す |
書き出したPDFを、送る前に見てください
この 6 つは、実際にご入稿後のご相談で多い順です。PDF を開いて確認するだけで防げます。
- PDF を開いて、ページが全部あるか・順番は合っているか
- 文字が別の書体に置き換わっていないか(Word は特に)
- 画面表示 200% にして、写真が粗くないか
- 背景や写真が用紙の端まで届いているか(白いフチが見えていないか)
- ガイド線・メモ・コメントなど、印刷したくないものが写っていないか
- 仕上がり線ギリギリに文字やロゴが寄っていないか
よくあるご質問
RGB のまま入稿しても大丈夫ですか?
塗り足しって結局なんですか?
トンボは必ず必要ですか?
Word や PowerPoint のファイルをそのまま送ってもいいですか?
PDF の容量が大きくなってしまいました。
結局どのソフトがいちばん確実ですか?
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