HOW TO MAKE PRINT PDF

お使いのソフトから、
印刷用PDFを作る

Word・Canva・Illustrator・Photoshop の 4 つについて、作り始めの設定から PDF の書き出しまでをまとめました。お使いのソフトのタブだけお読みいただければ大丈夫です。

どのソフトでも共通の3つ

ソフトが違っても、印刷会社が受け取るデータに求めることは同じです。まずここだけ押さえてください。

1

仕上がりサイズ + 塗り足し3mm

断裁は 1mm 前後ずれます。用紙の端まで色や写真があるデザインでは、仕上がりサイズの外側に 上下左右 3mm はみ出させておかないと、断裁後に白いフチが出ます。A4(210×297mm)なら 216×303mm で作ります。
2

解像度は原寸で 350dpi

カラーは 350dpi、モノクロは 600dpi が目安です。Web から保存した画像(72dpi)はそのままでは使えません。解像度は後から上げられません — 小さい画像を引き伸ばしても情報は増えず、粗いまま印刷されます。
3

色は最終的に CMYK

印刷は CMYK の 4 色でつくります。RGB のままご入稿いただいても構いません(当社で変換します)。ただし蛍光色やビビッドな青緑は CMYK で再現できないため、印刷では落ち着いた色味になります。

サイズと塗り足しの決め方

いちばん多いご相談が「結局どのサイズで作ればいいのか」です。図で一度つかんでしまえば、あとはどのソフトでも同じ考え方で通せます。

仕上がりサイズ・塗り足し・安全マージンの関係図 いちばん外側が塗り足しライン、その内側の実線が仕上がり線で、ここで断裁されます。さらに内側の破線が安全マージンです。塗り足しと安全マージンはどちらも3ミリです。 1 2 3
  1. 1 塗り足しライン
    背景や写真はここまで伸ばします(外側 3mm)。断裁で切り落とされる “のりしろ” です。
  2. 2 仕上がり線
    ここで切られます。=完成品のサイズ。
  3. 3 安全マージン
    文字やロゴはこの内側へ(さらに内 3mm)。端に寄せると切れる恐れがあります。
※ 3mm の幅は見やすいように誇張して描いています。
覚えることは 1 つだけです データは「仕上がりサイズ + 上下左右 3mm ずつ」で作る。たて・よこそれぞれ 6mm 大きくなります。A4(210×297mm)なら 216×303mm。当社のテンプレートを使う場合は、この設定が済んでいます。

塗り足しが無いと、どうなるか

塗り足しあり
断裁位置が少しずれても、色は端まで届きます。
塗り足しなし
ずれた側に、紙の白が細く残ってしまいます。

断裁は 1mm 前後ずれます。塗り足しはそのズレを吸収するための “のりしろ” です。逆に、文字やロゴを仕上がり線ギリギリに置くと、ずれた側で切れてしまいます。だから内側にも 3mm の余裕(安全マージン)を取ります。

判型別・データサイズ早見表

判型仕上がりサイズデータサイズ(塗り足し込み)
A3 297 × 420 mm 303 × 426 mm
A4 210 × 297 mm 216 × 303 mm
A5 148 × 210 mm 154 × 216 mm
A6 105 × 148 mm 111 × 154 mm
B4 257 × 364 mm 263 × 370 mm
B5 182 × 257 mm 188 × 263 mm
B6 128 × 182 mm 134 × 188 mm
はがき 100 × 148 mm 106 × 154 mm
名刺 91 × 55 mm 97 × 61 mm
ショップカード 86 × 54 mm 92 × 60 mm
Illustrator だけは作り方が違います アートボードは仕上がりサイズのままにして、塗り足しは「裁ち落とし」に上下左右 3mm を設定してください。書き出した PDF は結果として上の「データサイズ」になります。当社の Illustrator テンプレートもこの形式です(名刺テンプレートのアートボードは 91×55mm)。上の表のサイズでアートボードを作ってしまうと、6mm 大きい位置で断裁されます。

封筒や折りものは形が変わるため、テンプレートのご利用をおすすめします。冊子の表紙は背幅のぶんだけ横に伸びるので、背幅計算ツールをお使いください。

紙の厚み(○○kg)の読み方

商品ページに出てくる「135kg」のような数字は 連量といいます。紙を 1,000 枚重ねたときの重さのことで、数字が大きいほど厚い紙です。1 枚の重さではありません。

  • 上質紙 70kg コピー用紙とほぼ同じ。冊子の本文向き
  • コート 90kg チラシの標準。手に取るとしなやか
  • コート 110kg しっかりした一枚もの。二つ折りにも
  • マットコート 135kg ポスター・厚めのチラシの標準
  • 上質紙 180kg ポストカード・名刺の下限あたり
  • 北雪 225kg 名刺・ショップカード。しっかり硬い

※ 棒の高さは連量に比例させた相対的な目安です。実際の紙厚(mm)とは異なります。

厚みはデータ作成には影響しません 紙の厚みはご注文時に選ぶ仕様で、データの作り方は変わりません。ただし無線綴じの冊子だけは例外で、本文の紙の厚みとページ数で背幅が決まるため、表紙のデータサイズが変わります。迷ったら 用紙診断 でお選びいただけます。

お使いのソフトを選んでください

Word

対応

Word はトンボ(断裁位置の目印)を付けられません。そのため「用紙サイズを最初から塗り足し込みにしておく」のが唯一の方法です。ここを決めてから作り始めてください。あとから直すとレイアウトが全部ずれます。

01

作り始める

  1. 用紙サイズを「仕上がり+6mm」にする

    レイアウト → サイズ → その他の用紙サイズ で、幅と高さに仕上がりサイズ+6mm を入れます(上下左右3mm ずつなので合計6mm)。A4 チラシなら 幅 216mm × 高さ 303mm。

  2. 余白を 0mm にする

    レイアウト → 余白 → ユーザー設定の余白 で上下左右を 0mm に。「余白が印刷可能な範囲外」と警告が出たら「無視」を選びます。画面用のデータなので、プリンタの制約に合わせる必要はありません。

  3. 背景・写真は用紙の端まで伸ばす

    端で止めると、そこが塗り足しの内側になってしまいます。文字やロゴは逆に、用紙の端から 6mm 以上内側(=仕上がり線からさらに3mm内側)に置いてください。

02

作業中に気をつけること

  1. 画像を圧縮しない設定にする(いちばん効きます)

    Word は既定で画像を圧縮します。これが「PDF にしたら写真がぼやけた」の最大の原因です。
    Windows: ファイル → オプション → 詳細設定 →「イメージのサイズと画質」→「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェック
    Mac: Word メニュー → 設定 → 出力と共有「保存」→ 同じ項目にチェック

  2. フォントは書き出したあとに必ず目で確認

    特殊なフォントは PDF に埋め込まれず、別の書体に置き換わることがあります。書き出した PDF を開いて、文字化けや行の折り返しが変わっていないかを確認してください。

  3. PowerPoint も考え方は同じ

    サイズ設定は デザイン → スライドのサイズ → ユーザー設定のスライドのサイズ、画像圧縮の解除と PDF 書き出しは Word と同じ手順です。

03

PDFに書き出す

  1. PDF として保存する

    ファイル → 名前を付けて保存 で、ファイルの種類に PDF を選びます。Mac は「ファイル形式」で PDF を選択します。

  2. 「最適化」は必ず “標準” を選ぶ

    「最小サイズ(オンライン発行)」を選ぶと画像が大きく圧縮され、印刷では粗く出ます。標準(オンライン発行および印刷)を選んでください。Mac 版では「電子出版とプリント」が同じ意味です。

名前を付けて保存
ファイル名chirashi_A4
ファイルの種類PDF (*.pdf)
●
標準(オンライン発行および印刷)
こちらを選ぶ
最小サイズ(オンライン発行)
画像が粗くなる

Word の設定まとめ

設定項目設定値
用紙サイズ仕上がり+6mm(A4なら216×303mm)
余白上下左右 0mm(警告は「無視」)
画像の圧縮しない(オプション → 詳細設定)
ファイルの種類PDF
最適化標準(オンライン発行および印刷)
色RGB のままで可(当社で CMYK 変換)

Canva

対応

無料プランのままご入稿いただけます。CMYK 変換は当社で行いますので、有料プランに切り替える必要はありません。当社のテンプレートを使う場合はサイズ設定が済んでいるので、書き出しの設定だけ合わせてください。

01

作り始める

  1. カスタムサイズで「仕上がり+6mm」

    ホーム画面の「カスタムサイズ」で、仕上がりサイズ+6mm を mm 単位で指定します。A4 チラシなら 216 × 303mm。当社テンプレートから始める場合はこの手順は不要です。

02

作業中に気をつけること

  1. 無料素材のライセンスを確認する

    Canva の素材には、商用印刷に使えないものが含まれる場合があります。配布・販売する印刷物にお使いの際はライセンス表示をご確認ください。

  2. フォントの文字化けは心配ありません

    Canva は書き出し時に文字を画像化するため、Word のような書体の置き換わりは起きません。

  3. 書き出した PDF が一回り大きくても正常です

    「トリムマークと塗り足し」を ON にすると、Canva がキャンバスの外側に余白とトンボを足すため、PDF は指定したサイズより一回り大きくなります(216×303mm のキャンバスなら約 222×309mm)。これで正常です。そのままご入稿ください。仕上がりサイズへの断裁は当社で行います。

03

PDFに書き出す

  1. 「共有」→「ダウンロード」

    編集画面の右上にある「共有」ボタンから「ダウンロード」を選びます。

  2. ファイルの種類を「PDF(印刷)」にする

    初期値は PNG です。必ず PDF(印刷) を選んでください。「PDF(標準)」は約 150dpi しかなく、印刷すると粗く仕上がります。

  3. チェックボックスとカラーを合わせる

    トリムマークと塗り足しを ON、PDFのフラット化を ON、メモを含むは OFF。カラープロファイルは無料プランなら RGB のままで結構です。

ダウンロード
ファイルの種類PDF(印刷)
✓
トリムマークと塗り足し
必須
✓
PDFのフラット化
推奨
メモを含む
OFF のまま
カラープロファイルRGB
CMYK は有料プラン限定。無料プランは RGB のままで結構です。
Canva の 300dpi について Canva の「PDF(印刷)」は 300dpi 固定で、上の共通ルール(350dpi)より低い数値です。Canva 側にこれ以上の設定が無く、実用上も問題ないため、Canva で作る限りはこの設定が最良です。

Canva の設定まとめ

設定項目設定値
デザインサイズ仕上がり+6mm(テンプレート利用時は設定済み)
ファイルの種類PDF(印刷)
トリムマークと塗り足しON(必須)
PDFのフラット化ON(推奨)
メモを含むOFF
カラープロファイルRGB のままで可(CMYK は有料プラン限定)

Illustrator

推奨

印刷用データを作るのに最も向いています。トンボと塗り足しをデータ側で正確に持てるため、仕上がりのズレがいちばん小さくなります。

01

作り始める

  1. 新規ドキュメントの設定

    カラーモードを CMYK、ラスタライズ効果を 高解像度(300ppi) に。アートボードは仕上がりサイズで作り、裁ち落としに上下左右 3mm を入れます。

  2. 背景は裁ち落とし線まで伸ばす

    アートボードの外側に引かれる赤い線が裁ち落とし(塗り足し)です。背景や写真はそこまで届かせ、文字やロゴはアートボードの内側 3mm より内に置きます。

02

作業中に気をつけること

  1. 文字をアウトライン化する

    書式 → アウトラインを作成。フォント環境の違いによる文字化けを根本から無くせます。作業用に元データを別名で残しておくと後の修正が楽です。

  2. 配置画像を埋め込む

    リンクパネルで「画像を埋め込み」。リンクのままだと画像が欠落し、その部分が印刷されません。

  3. オーバープリントと特色を確認する

    白いオブジェクトにオーバープリントが設定されていると、印刷時に消えます(属性パネルで確認)。特色(スポットカラー)はプロセスカラー(CMYK)に変換してください。

03

PDFに書き出す

  1. Adobe PDF として別名保存

    ファイル → 別名で保存 で、ファイル形式に Adobe PDF を選びます。

  2. プリセットは「PDF/X-1a:2001」

    印刷入稿の標準です。透明効果とカラーが確実に処理されます。

  3. 裁ち落としを書き出しに含める

    左の「トンボと裁ち落とし」を開き、「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」にチェックを入れます。ここを忘れると塗り足しの無い PDF になります。

Adobe PDF を保存
Adobe PDF プリセットPDF/X-1a:2001
準拠する規格PDF/X-1a:2001
トンボと裁ち落とし
✓
ドキュメントの裁ち落とし設定を使用
天地左右 3mm

Illustrator の設定まとめ

設定項目設定値
カラーモードCMYK
アートボード仕上がりサイズ
裁ち落とし上下左右 3mm
文字アウトライン化
配置画像埋め込み
PDFプリセットPDF/X-1a:2001
トンボと裁ち落としドキュメントの裁ち落とし設定を使用

Photoshop

対応

Photoshop も トンボを付けられません。Word と同じで、最初のドキュメント設定がすべてです。解像度とカラーモードは後から適切に上げ直すことができないため、作り始める前に必ず決めてください。

01

作り始める

  1. 新規ドキュメントを「仕上がり+6mm / 350ppi / CMYK」で作る

    幅・高さに仕上がりサイズ+6mm、解像度に 350 ピクセル/インチ、カラーモードに CMYK カラー を指定します。単位を「ピクセル」ではなく ミリメートル に切り替えてから入力してください。

  2. 仕上がり線をガイドで引いておく

    表示 → 新規ガイド で四辺から 3mm の位置にガイドを引くと、そこが仕上がり線です。文字やロゴはさらに 3mm 内側に収めます。ガイドは印刷されません。

02

作業中に気をつけること

  1. 解像度は後から上げられません

    画像解像度で数値を大きくしても、無かった情報は増えません(引き伸ばしてぼやけるだけです)。素材は最初から原寸 350dpi 相当のものを用意してください。

  2. 文字は内容を確定してから

    テキストレイヤーは統合すると編集できなくなります。誤字の確認を済ませてから次に進んでください。作業用の .psd は別名で残しておくと安心です。

  3. 保存前にレイヤーを統合する

    イメージ → 画像を統合。ファイルが軽くなり、意図しない透明部分や非表示レイヤーの混入も防げます。

03

PDFに書き出す

  1. Photoshop PDF として別名保存

    ファイル → 別名で保存 で、フォーマットに Photoshop PDF を選びます。

  2. プリセットは「プレス品質」

    Adobe PDF プリセットで プレス品質(または PDF/X-1a:2001)を選びます。「最小ファイルサイズ」は画像が大きく圧縮されるため使わないでください。

  3. 「Photoshop 編集機能を保持」のチェックを外す

    レイヤー情報を PDF に埋め込む設定です。入稿には不要で、ファイルが無駄に重くなります。

Adobe PDF を保存
Adobe PDF プリセットプレス品質
Photoshop 編集機能を保持
チェックを外す
「最小ファイルサイズ」は画像が大きく圧縮されるため使わないでください。

Photoshop の設定まとめ

設定項目設定値
ドキュメントサイズ仕上がり+6mm(A4なら216×303mm)
解像度350 ピクセル/インチ
カラーモードCMYK カラー
レイヤー保存前に統合
フォーマットPhotoshop PDF
PDFプリセットプレス品質 / PDF/X-1a:2001
Photoshop 編集機能を保持チェックを外す

書き出したPDFを、送る前に見てください

この 6 つは、実際にご入稿後のご相談で多い順です。PDF を開いて確認するだけで防げます。

  • PDF を開いて、ページが全部あるか・順番は合っているか
  • 文字が別の書体に置き換わっていないか(Word は特に)
  • 画面表示 200% にして、写真が粗くないか
  • 背景や写真が用紙の端まで届いているか(白いフチが見えていないか)
  • ガイド線・メモ・コメントなど、印刷したくないものが写っていないか
  • 仕上がり線ギリギリに文字やロゴが寄っていないか
不安なときは、そのままお送りください ご入稿いただいたデータは、印刷前に当社で自動チェック(プリフライト検査)を行います。不備が見つかった場合はご連絡しますので、判断がつかないまま止まってしまうより、一度お送りいただくほうが早いです。

よくあるご質問

RGB のまま入稿しても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。当社で CMYK に変換します。ただし蛍光色やビビッドな青緑は CMYK で再現できないため、印刷では落ち着いた色味になります。色が重要な印刷物では、事前にご相談ください。
塗り足しって結局なんですか?
仕上がりサイズの外側に、背景や写真を 3mm はみ出させておく領域のことです。断裁は 1mm 前後ずれるため、仕上がりサイズぴったりで作ると、ずれた側に紙の白が細く残ってしまいます。塗り足しはその保険です。
トンボは必ず必要ですか?
必須ではありません。塗り足し込みの正しいサイズで作られていれば、トンボが無くても印刷できます。Word と Photoshop はトンボを付けられないため、この方式が前提になります。
Word や PowerPoint のファイルをそのまま送ってもいいですか?
恐れ入りますが、PDF に書き出してからお送りください。Word 形式のままだと、当社の環境で開いたときにフォントや行送りが変わり、お客様が見ていたレイアウトと変わってしまうためです。
PDF の容量が大きくなってしまいました。
印刷用の PDF は高解像度なので、数MB〜数十MB になるのが普通です。そのままお送りください。小さくしようとして圧縮すると、かえって印刷品質が落ちます。
結局どのソフトがいちばん確実ですか?
Illustrator です。トンボと塗り足しをデータ側で正確に持てるためです。ただし Canva や Word でも、このページの設定どおりに作っていただければ問題なく印刷できます。使い慣れたソフトで作るのがいちばんです。

NEXT

データを作る前に開いておくもの

準備ができたら、そのままご注文へ。