2026年7月25日

オリジナルシールの入稿データの作り方|カット線の色・3mmルールを印刷会社が解説

オリジナルシールは、ふつうの印刷物と違って「どこで切るか」をデータで指示する必要があります。ここがチラシや名刺と決定的に違うところです。

その前に:ほとんどの方は、この記事の内容を知らなくてもシールが作れます。

kodawari.life のデザインスタジオなら、手持ちの画像を1枚アップロードするだけで、背景の切り抜きも、以下で解説するカット線の作成も自動で行われます。ソフトのインストールも会員登録も不要です。

→ 画像1枚からシールを作る手順を実際の画面で見る

この記事は、Illustrator や Photoshop でご自分でデータを作る方に向けたものです。カット線の色の指定・3mmのルール・角の丸みという、実際に差し戻しが起きる3点を中心に解説します。

入稿データは Illustrator(.ai)か Photoshop(.psd)で

シールの入稿データは Illustrator(.ai)または Photoshop(.psd)でご入稿ください。画像単体(.jpg / .png)や Office 形式(.docx / .pptx)はお受けできません。

理由はカットラインです。シールは「印刷」と「カット」の2つの工程があり、カットの位置は画像には記録できません。デザインとカットラインを別々のレイヤーとして持てる形式が必要になります。

カラーモードは必ずCMYKにしてください。RGBのまま入稿されると印刷時に色が変わります。とくに青系・緑系は画面で見た色より沈んで出ます。

カット線は M100%、ハーフカット線は C100%

カットラインは特定の色で描くことで、印刷ではなく「切る指示」として認識されます。

指示 色の指定 意味
カット線 C=0 / M=100 / Y=0 / K=0 台紙ごと切り離す
ハーフカット線 C=100 / M=0 / Y=0 / K=0 シール部分だけ切る(台紙は残す)

塗り・線のどちらで指定しても、両方でも構いません。ただし次の3つはカット線として認識されませんので注意してください。

カット範囲は内側まで塗りつぶす

カットの対象になる面は、輪郭線だけでなく内側まで M=100% で塗りつぶしてください。輪郭線だけを描いた「中抜き」の状態は、カットパスとして認識されません。

感覚的には「切り取りたいシールの形を、M100%のベタで塗った図形として置く」と考えるとわかりやすいと思います。

デザインとカットラインは別レイヤーに分ける

デザインとカットラインは必ず別のレイヤーにしてください。レイヤーが統合されていると、カットラインを検出できません。

Photoshop の場合、カットラインのレイヤーは通常レイヤーのままにしてください。レイヤーの統合・ラスタライズをするとカットラインが背景に溶けてしまいます。

3mmのルール——3箇所すべてに間隔をとる

次の3箇所は、すべて3mm以上の間隔を確保してください。近すぎると刃が干渉し、バリ(切り口のささくれ)や変形の原因になります。

  1. カット ↔ カット:シール同士の間隔
  2. 図柄 ↔ カットライン:デザインの端から切る位置まで
  3. 用紙端 ↔ カットライン:紙のフチから切る位置まで

とくに①は、小さいシールをたくさん並べるときに詰めすぎてしまいがちです。「1枚でも多く配置したい」という気持ちはよくわかるのですが、3mmを切ると仕上がりが荒れます。

塗り足しはカットラインの外側3mm

背景の色や模様は、カットラインの外側3mmまで延長してください。これを塗り足し(裁ち落とし)と呼びます。

カットの位置には必ずわずかなズレが出ます。背景をカット線ぴったりで止めていると、そのズレの分だけ白いフチが出てしまいます。3mm延ばしておけば、多少ずれても白は出ません。

画像を使う場合の解像度は実寸で350dpi以上が目安です。Webから拾った画像(72dpi前後)はそのまま印刷すると輪郭が荒くなります。文字はアウトライン化(Photoshopならラスタライズ)してください。テキストのままだとフォント環境の違いで文字化けや置換が起こります。画像はリンク配置ではなく埋め込みにしてください。リンク切れではデザインが再現できません。

角は R2mm 以上の丸みをつける

尖った角や狭い谷は、カッターが形状に追従できません。角にはR2mm以上の丸みを付け、細部もゆとりのある曲線にしてください。

星形やギザギザの縁など、鋭角が続く形は破れやバリの原因になります。デザイン上どうしても尖らせたい場合は、その部分だけ少し丸めるか、輪郭に沿って切らずに四角や円のカットにして、尖った形は印刷で表現するという選び方もあります。

用紙の選び方——屋外や水まわりは耐水PET

シールの用紙は用途で選びます。

ボトルやパッケージなど水に触れるものに貼る商品ラベル、屋外で使うステッカーには耐水PETをお選びください。逆に、貼ってはがす前提のものや室内の掲示物であれば、紙のシールで十分です。

入稿前のチェックリスト

ご入稿の直前に、この6点を確認してください。実際に差し戻しが発生している箇所です。

  1. ファイル形式は .ai または .psd か(.jpg / .png 単体は不可)
  2. カラーモードは CMYK
  3. カット線は M100%、ハーフカット線は C100% か(K100%になっていないか)
  4. カット面は内側まで塗りつぶしてあるか(中抜きになっていないか)
  5. デザインとカットラインが別レイヤーになっているか
  6. 3mmの間隔(カット↔カット/図柄↔カット/用紙端↔カット)とR2mm以上の角

データの確認は無料で行っています。判断に迷う箇所があれば、入稿前の段階でご相談いただいて構いません。

ソフトがなくても作れます

Illustrator や Photoshop をお持ちでない場合は、ブラウザで完結するデザインスタジオをご利用ください。手持ちの画像を1枚アップロードするだけで、背景の切り抜きからカットラインの生成まで自動です。ここまで解説した色指定やレイヤー分けを意識する必要はありません。3Dで仕上がりを確認してからそのまま注文できます。

→ 画像1枚からシールを作る手順(実際の画面つき)

まとめ

シールの入稿データで特別なのはカットラインの指定だけです。押さえるのは「カット線はM100%」「3箇所すべて3mm以上」「角はR2mm以上」の3点で、残りは通常の印刷データと同じ考え方で作れます。

kodawari.life では、四角や円の定形カットのシール・ステッカー印刷、輪郭に沿って型抜きする自由形状シール、商品ラベル向けのラベル印刷をいずれも1枚から・全品送料無料で承っています。

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