名刺の表面がツヤツヤしていたり、しっとりと手触りが上品だったり——一度受け取ると印象に残るあの加工が「PP加工」です。本記事では印刷会社の立場から、PP加工の定義・種類・選び方・データ作成の注意点まで、はじめての方にも分かるように解説します。
PP加工とは?──「ポリプロピレンフィルム」を貼る表面加工
PP加工は Polypropylene(ポリプロピレン)フィルム を印刷物の表面に貼り付ける加工方法です。紙にうすいフィルムを密着させることで、次の 3 つの効果が得られます。
- 高級感がアップする(光沢・マット質感が選べる)
- 耐久性が増す(指紋・水濡れ・スレに強くなる)
- 発色が良くなる(写真や濃い色がより鮮やかに見える)
PP加工は名刺のほか、パンフレット表紙・カタログ・カードゲーム・パッケージなど「長く使うもの」「印象が重要なもの」に幅広く使われています。
PP加工の3つの種類と特徴
① クリアPP(グロスPP)
光沢のあるツヤツヤした仕上がりです。写真や濃い色を鮮やかに見せたいとき、または高級感・華やかさを演出したいときに最適です。ビジネス名刺としては「飲食・美容・アパレル・不動産」など、視覚インパクトが効く業種で人気があります。
② マットPP
表面のツヤを抑えた、しっとり落ち着いた仕上がりです。触り心地は革のようにきめ細やかで、士業・コンサル・建築・デザイナーなど「品格」を伝えたい業種で選ばれます。光の反射が少ないので、文字の可読性が高いのも利点です。
③ 厚口PP(PP200μなど)
通常のPP加工(25〜30μ)よりも厚いフィルムを貼ったタイプ。耐久性が極めて高く、カードゲーム・会員カード・診察券などプラスチックカードに近い質感が得られます。名刺では通常仕様より単価が上がりますが、用途によっては効果的です。
PP加工あり vs PP加工なし──こんなに違う
| 項目 | PP加工なし(通常名刺) | PP加工あり |
|---|---|---|
| 見た目の質感 | 紙そのもの・自然 | ツヤ感・しっとり感・高級感 |
| 耐久性 | 角折れ・水濡れに弱い | 角折れ・水濡れに強い |
| 発色 | 標準 | 濃い色・写真がより鮮やか |
| 厚みの体感 | 普通 | ほんの少し厚く感じる |
| 単価 | 低い | +10〜20%程度 |
| 裏面の書き込み | ボールペンで書ける | 書き込み不可(油性ペンも難) |
「裏面に手書きでメモを書く運用」がある場合は、片面PP(表のみPP加工)を選ぶか、PP加工なしの標準名刺をおすすめします。
業種・用途別のおすすめPP加工
- 美容・サロン・アパレル → クリアPP(華やかさ・発色重視)
- 士業(弁護士・税理士・社労士) → マットPP(品格・落ち着き)
- 不動産・建築・設計 → マットPP(誠実感・読みやすさ)
- 飲食・カフェ → クリアPP(写真の発色を活かす)
- クリエイター・作家 → マットPP(質感のこだわりを伝える)
- 営業職・コンサル → マットPP(落ち着き)or 通常名刺
PP加工名刺のデータ作成で気をつけたい3つのこと
1. 仕上がり色は印刷見本より少しだけ濃く見えることがある
クリアPPは光沢があるぶん、濃い色(特に黒・濃紺)はより深く見えます。淡いパステル系の色を狙う場合は、印刷会社にテストプリントを依頼するのが安全です。
2. 細い白抜き文字は読みづらくなる場合がある
マットPPは光の反射が抑えられる反面、コントラストがやや弱まります。白抜きで細い明朝体などは避け、ゴシック体や太めのウェイトを推奨します。
3. 紙厚は通常の名刺より厚くなる
標準的なPP加工名刺は紙の厚さ + フィルム厚(25〜30μ)で、通常名刺より約 0.03mm 厚くなります。名刺入れ・パスケースに収まらない場合がまれにありますので、薄型ケースの方は注意してください。
kodawari.life の PP加工名刺について
kodawari.life では PP貼り名刺(高品質) を 10枚から送料無料・最短3営業日 で承っています。両面 PP 加工対応、データ作成サポート付きで、はじめての方も安心してご注文いただけます。
「まずは PP なしの標準名刺を試したい」場合は 名刺印刷(標準) もご利用いただけます。両方の名刺をお取り扱いしているので、用途に合わせて選べます。
愛知県一宮市・稲沢市の自社工場で 1 枚ずつ色味を確認しながら印刷し、全国送料無料でお届けします。
よくあるご質問
Q. PP加工と「ラミネート加工」は何が違いますか?
用語として混同されがちですが、印刷業界では「PP加工」も広義のラミネート加工に含まれます。一般に「ラミネート」というと書類用のしっかり厚みのあるものを指し、「PP加工」は名刺のように薄いフィルムを貼って質感を整えるもの、と使い分けられることが多いです。
Q. クリアPPとマットPP、どちらが人気ですか?
kodawari.life の実績では、マットPPの方が約6割と人気です。「落ち着いた印象」「指紋が目立ちにくい」「文字が読みやすい」が選ばれる理由です。一方、写真を多く使う業種ではクリアPPが選ばれています。
Q. PP加工をすると環境に悪いですか?
PPフィルムはポリプロピレン製で、紙との分離が難しいため通常の紙リサイクルには適しません。環境配慮を重視される場合はPP加工なしの標準名刺または再生紙オプションをご検討ください。
Q. データ入稿時、PP加工の指定はどうしますか?
kodawari.life で PP貼り名刺 をご注文いただく際は、商品ページの仕様選択で「クリアPP」「マットPP」を選んでください。データ自体は通常の名刺と同じ作り方で大丈夫です。トリムマーク・裁ち落とし 3mm をお忘れなく。
Q. 何枚から作れますか?
kodawari.life の PP加工名刺は 10 枚単位 でご注文いただけます。少部数のご家族カード・ショップカード用途にもご利用ください。
まとめ
- PP加工 = ポリプロピレンフィルムを貼る表面加工
- クリアPP(光沢)と マットPP(しっとり)が定番
- 耐久性・発色・高級感がアップ、ただし裏面の書き込みは不可
- 業種に合わせて選び分けると印象が大きく変わる
名刺はビジネスの「第一印象」を左右する大切なツールです。PP加工をうまく使い分けて、あなたらしい一枚を作ってみてください。
👉 PP加工名刺のご注文は PP貼り名刺(高品質) から。
👉 PP加工なしの通常名刺 は 名刺印刷(標準) からどうぞ。
